終末なにしてますか？忙しいですか？救ってもらっていいですか？（すかすか）　少女は幸せを願い、幸せを知るー。その面白さをご紹介。

f:id:kagomeblog:20200313171942j:plain — 引用©2017枯野瑛・ue／KADOKAWA／６８番島・妖精倉庫

こんにちは(#^.^#)

今回はおすすめＳＦ感動アニメ「終末なにしてますか？忙しいですか？救ってもらっていいですか？（すかすか）」のご紹介と感想・面白さをお伝えしたいと思います。

TVアニメPV
作品紹介
ストーリー
主要登場人物
感想・面白さ
- 世界設定と妖精兵たち
- ヴィレムとクトリ
あとがき

TVアニメPV

TVアニメ「終末なにしてますか？　忙しいですか？　救ってもらっていいですか？」PV

作品紹介

原作は枯野瑛氏のライトノベルで2014年から角川スニーカー文庫より全5巻刊行されています。その後、2016年には5年後の世界を描いた第２部「終末なにしてますか？もう一度だけ、会えますか？」が8巻刊行されています。

アニメ版は2017年4月に放送され、現在（2020年3月時点）でも、U-NEXTさんなどの配信サイトで視聴することができます。(#^.^#)

31日間無料！
途中でやめても料金は一切
掛りませんのでおすすめです。

監督は和田純一氏、シリーズ構成は枯野瑛氏が担当しています。

アニメーション制作はサテライトさん、C2Cさんが制作されています。

OP曲
「DEAREST DROP」　歌：田所　あずさ

田所あずさ / 6thSingle - DEAREST DROP - 終末なにしてますか？忙しいですか？救ってもらっていいですか？ OP - Music Video Full Size

ED曲
「フロム」　歌：TRUE
「キネマ」　歌：TRUE
「Ever be my love」　歌：山田　タマル

ストーリー

500年前、突如現れた「獣」によって、地上で暮らす人間族は滅ぼされ、その他の種族たちもその多くが死に絶えた。そして、かろうじて生き残った種族たちは地上を離れ、空中に浮かぶ群島の上で暮らすことになった。

主人公・ヴィレム・クメシュは500年後の世界で目覚めた。500年前の戦いでヴィレムは準勇者として戦っていたが、守りたいものを守ることができずに、人間で自分だけが生き残ったことに絶望し、世捨て人のような生活をしていた。

ある日、28番浮遊島でヴィレムは一人の少女と出会う。彼女の名前はクトリ。猫を追いかけていた彼女は高台から落ちそうになり、そこへ偶然居合わせたヴィレムがそれを救った。そしてヴィレムはその後クトリに島の案内をしてあげることになった。

その夜、ヴィレムは軍からの仕事を紹介され、それを受けることになった。その仕事の内容は軍の特殊兵器の管理だった。そして、軍施設に向かったヴィレムはそこでクトリと再会することになる。

その特殊兵器のある軍施設は妖精倉庫と呼ばれ、そこでは、まだ幼い少女たちが暮らしていた。そう、彼女たちこそこの世界の特殊兵器とされる「妖精兵」だったのです。

主要登場人物

ヴィレム・クメシュ　CV：新井　良平

本作の主人公。500年前に地上を救うことができないまま500年後の世界で目覚める。年齢は18歳だが、実年齢は543歳。地上で戦っていた頃は準勇者であり、目覚めた今もその武芸の腕はすごい。しかし、過去の戦いで呪いを受けており、骨や内蔵がボロボロになっていて、激しい運動はできない身体になっている。

f:id:kagomeblog:20200313222542j:plain — 引用©2017枯野瑛・ue／KADOKAWA／６８番島・妖精倉庫

クトリ・ノタ・セニオリス　CV：田所　あずさ

本作のヒロイン。青髪で青い瞳の少女。最強の聖剣セリオニスの適合者。15歳で妖精倉庫の中では最年長者。しっかりもので、幼い子供たちの面倒もよく見ている。28番群島でヴィレムと出会い、そして妖精倉庫で再会を果たす。その頃からヴィレムに好意寄せていた。ヴィレムに買ってもらった帽子を大事にしている。

f:id:kagomeblog:20200313223613j:plain — 引用©2017枯野瑛・ue／KADOKAWA／６８番島・妖精倉庫

アイセア・マイゼ・ヴァルガリス　CV：Machico

妖精兵の一人で聖剣ヴァルガリスの適合者。14歳で茶色の髪の毛で猫耳の可愛い少女。明るくて活発な性格。ヴィレムとクトリの関係をにやにやと楽しそうに観察している。クトリとは一緒に妖精兵として軍からの命令があれば戦う戦友でもあり、よき理解者。クトリが侵食される兆候が現れたとき、自身の過去をクトリに明かし、クトリを励ます。

f:id:kagomeblog:20200313224756j:plain — 引用©2017枯野瑛・ue／KADOKAWA／６８番島・妖精倉庫

ネフレン・ルク・インサニア　CV：上原　あかり

妖精兵の一人で聖剣インサニアの適合者。13歳で最年少の妖精兵であり、銀髪のかわいい女の子。クトリと共に妖精兵として戦いに赴く。口数が少なく、表情をあまり表に出さない大人しい性格。しかし、周囲のことをよく見ていて、仕事熱心なヴィレムのことを心配しており、よくヴィレムの仕事の手伝いなんかもしている。

f:id:kagomeblog:20200313225437j:plain — 引用©2017枯野瑛・ue／KADOKAWA／６８番島・妖精倉庫

感想・面白さ

それでは、感想を交えながら面白さをお伝えしていくますね。(#^.^#)

世界設定と妖精兵たち

まず、最初は世界設定と妖精兵たちの事。地上の人類が滅び、空中に浮かぶ群島で暮らすようになった世界。しかし、そんな空島も決して安全ではなく、地上からの獣による侵攻が続いていて、いつ世界の終焉を迎えても、おかしくないような世界で人々は暮らしています。

そして、この世界で獣に対抗できる唯一の存在が、妖精兵と呼ばれるまだ幼い少女たち。彼女たち妖精は死んでしまった別の者の魂から新しく人格を植えつけられ、身体を授かってこの世界に誕生する、作られた生命体。そのため、自身のケガや死というものに無関心で、妖精兵として戦いに赴いた際にも、通常勝てそうにない獣が相手なら躊躇なくその魔法力を暴走させ自爆をするんです。

軍もそんな妖精たちの死に無関心であることを利用して、あえて自爆をさせる作戦を立てたりするんです。なんともひどい話です。

しかし、そうでもしないとこの世界は滅んでしまうという事実もあるんですよね。

戦いに向かうアイセア・クトリ・ネフレン

f:id:kagomeblog:20200313232312j:plain — 引用©2017枯野瑛・ue／KADOKAWA／６８番島・妖精倉庫

そして、妖精は寿命が短く、年齢を重ねるごとに元になった魂の人格に徐々に侵食を受けていくことになります。侵食が進むと、今まで生きてきた記憶も少しづつ失われ、大切な友達との記憶も失っていくことになります。そして、最後は完全に魂は入れ替わり、今までの思い出なんかは完全に失われてしまいます。

まとめますと、

・絶望的な世界。
・死を恐れない妖精兵。それを軍も利用している。
・妖精たちはたとえ死ななくても魂を侵食されてしまう。
・妖精たちは寿命が短い。

そんな感じの世界設定と妖精たちということになります。

ここまで、読んでいただくとお分かりになったと思いますが、ホントにこんな感じの絶望的な世界観の中、ストーリーが進行していくんですよね。しかも、その中でも死の恐怖すら知らない妖精たちは、日々の生活を明るく楽しげに過ごしているんです。そんな、幼い妖精たちの姿を見ると、本当に辛い気持ちでいっぱいになりました。

幼い妖精の少女たち

f:id:kagomeblog:20200313232214j:plain — 引用©2017枯野瑛・ue／KADOKAWA／６８番島・妖精倉庫

そして、そんな悲しいストーリーに流れる山田タマルさんが歌う挿入歌は、本当にその時々の映像にマッチしていて、心に染みわたりました。名曲ですね。(#^.^#)

挿入歌
「Scarborough Fair」　歌：山田　タマル
「Always in my heart」　歌：山田　タマル
「Call you」　歌：山田　タマル

ヴィレムとクトリ

そんな妖精兵の一人であるクトリはヴィレムと出会い、彼に恋するようになります。しかし、次の作戦で、標的である獣を倒すために自身が自爆し、獣を倒すことが作戦で決まっていました。そして、妖精兵であるクトリは、彼女の先輩たちも戦いの中で命を落としてきた事実を知っており、今回は自分の番なんだと、その作戦内容を受け入れていたのです。

妖精倉庫にやってきたヴィレムは最初、少女たちが特殊な兵器だという事実に戸惑っていましたが、妖精倉庫で彼女たちと共に暮らすうち、少しづつ打ち解け合って行くようになります。そして、ある事件をきっかけとして、彼女たちが死に対して無関心であることに気づくことになり、軍もそんな彼女たちを使い捨ての道具のように扱っている事実を知ることになります。

ある日、次の作戦でクトリが自爆攻撃をすることを知ったヴィレムは、過去に誰も守れなかった自分を悔み、今度こそは彼女を救ってあげたいと強く思うようになります。
そしてヴィレムはクトリに戦い方を教えたり、武器のメンテナンスをしてあげたりするようになります。

そしてクトリはそんなヴィレムの行動に心を動かされ、生きることを諦めていた自分に別れを告げ、生き続けたいと強く願うようになり、そして

幸せになりたいと願うようになります。

その後、ストーリーが進むとクトリは魂の侵食も始まり、大切な記憶も一つ、また一つと消えてくことに。それでも、自分が自分でいられる最後の瞬間までヴィレムと共にいたいと強く願い、ヴィレムもそんなクトリの想いを受け入れ、二人は幸せな時間を共に過ごすようになります。

そして、物語終盤。クトリは言いました。

「私は幸せにはなれないよ。」